島の山旅シリ-ズ

隠岐の島の山旅

    令和4年3月20日(日)~21日(月) 隠岐の島(島根):大満寺山、焼火山

 【メンバ-】 A田、T川、Y本i

 【行  程】
  3月19日(土) 大分(5:00)==中国道・松江道==境港港(14:25)~フェリーしらしま~
                 島後:西郷港(18:35)・・ホテル島 

  3月20日(日) 西郷(8:00)=レンタカ-=南谷林道峠登山口(9:05)・・大満寺山山頂(9:30-50)
                 ・・分岐(10:03)・・乳房杉(10:18-24)・・峠(10:35)・・鷲ヶ峰(10:53-11:05)
                 ・・峠(11:22)==浄土ヶ浦==白島展望台==伊勢の命神社==水若酢神社
                 ==那久岬==都万の舟小屋群==玉若酢命神社==西郷港(17:35))~レインボ-ジェット
                 ~島前:西の島別府港(18:19)=旅館みつけ島

  3月21日(月) 宿==焼火山登山口(5:57)・・焼火神社分岐(6:03)・・展望所(6:21-27)・・
                 焼火山山頂(6:33-36)・・焼火神社(6:48-7:00)・・登山口(7:07)==宿(朝食)==
                 国賀海岸(摩天崖、通天橋)=由良比女神社==別府港(10:20)~フェリーしらしま~
         境港港(13:20)=松江道・中国道==大分



  【旅のメモ】
(T川)
この旅は、40年前の一人の青年の島歩きが端を発しています。
地図を眺めることを愛して止まない彼は、何を思い何を求めて10日間、島の海岸線を歩き続けたのでしょうか。

3月19日AM5:00
A先輩、Y先輩と共に車で大分を出発。11:30頃には、鳥取県境港市に入り平田屋そば店にて昼食。職人気質の店主が拵えて下さったコシのある美味しい蕎麦と番茶をいただく。
松江市に移動し、えびす様の総本宮、美保神社を詣でる。国指定の重要文化財。A先輩、Y先輩の本殿、拝殿の構造談義を聞きながら感心する。
いよいよ境港からフェリーで出港。雨と風でフェリーが揺れる中、隠岐島西郷に18:30到着。港近くの宿(ホテル島)に荷物を置き、腹ペこトリオは、大急ぎで炉端焼き(青柳)へ
刺身、レンコダイの焼き物、生牡蠣、メカブの雑炊と新鮮な海の幸を堪能しながら、地酒の隠岐の誉をいただく。「生きててよかった」
「こんな生牡蠣今まで食べたことない」漁師さんに感謝せずにはおれない程の美味しさ。
店内には、隠岐の誉の酒造会社の方、食肉会社を経営されている地元の方と席を共にし、話が盛り上がる。
良いお酒と新鮮な海の幸、地元の方との触れ合いに酔いしれ、宿にて爆睡。

3月20日 小雨が降る中、大満寺―鷲ヶ峰登山口へ
AM9:00 山道を上り始めると小雨が雪に変わり気温が下がる。一機に山頂を目指し、隠岐最高峰大満寺山(607.7ⅿ)に到着。
雨と雪は止んでいたが、雲がかかって諦めていた景色。しかし、見る見るうちに視界が開ける。
一瞬で見事な島の海岸線と透き通るような濃いブルーの海が浮かび上がる。素晴らしいタイミング。
最高峰での島の風景を満喫し、岩倉の乳房杉、玄武岩の岩場を見学し、鷲ヶ峰へ
午前中に大満寺―鷲ヶ峰コースを満喫し、レンタカーで島めぐり。
浄土ヶ浦海岸、白島海岸へ。快晴の中での美しい青い海と真っ白い波しぶきの音、美しい地形と波に浸食された芸術的な岩の海岸に感動。
その後、伊勢命神社、水若酢神社、玉若酢命神社と隠岐特有の神社建築を見学し、豊嶺会祈願の参拝を行う。
油井の池(湿地と池の中間的な性質の池)、那久岬(溶岩と火砕岩が交互に重なる地層)旧那久埼灯台、屋那の松原船小屋郡と時間の許す限り島めぐり
PM18:00頃 隠岐の島西郷港からレインボージェットに乗船。西ノ島別府港に渡り宿に到着(みつけ島荘)
田中美佐子の友人である女将の旅館。
今晩も、豪華な新鮮な海の幸と美味しいお酒をいただき熟睡。

3月21日 5:00過ぎ 焼火神社入口から焼火山(たくひやま)へ 
薄暗い早朝、急階段と坂を上り西ノ島の最高峰焼火山(451.7m)山頂へ。下山途中、山の中腹にある(一条天皇(1000年頃)に創建された)焼火神社へ。 老杉に囲まれた境内を通りすぎると大岩窟の中にひっそりと岩屋造りの社殿が建っている。荘厳な雰囲気の中、神社を詣でる。
7:30の朝食に間に合うように急いで下山し宿へ向かう。
朝食後は、レンタカーにて大山隠岐国立公園の標高257mの国賀海岸の摩天崖へ
海の青さと切り立った海岸。絵画のように美しすぎる絶景。
国賀海岸の天上界、通天橋と芸術的な色合いの絶景をめぐり、漁業神、海上守護神として島内の信仰を集めている由良比女神社を詣でる。
菱裏湊の出口付近にある三郎岩撮影と時間を惜しむように島をめぐる。
西ノ島別府港からフェリーに乗船し境港港に14:00頃到着。島旅の余韻に浸りつつ車にて帰路につく。

初めての島山旅
フェリーに乗り輝く海と光を渡るわくわく感、島ならではの新鮮な料理と独自の文化、島特有の芸術的な地形、 島時間の中での島民の温かさ

彼が当時歩いた島の海岸線は・・・・・
当時の思い出と照らし合わせながら語る言葉に耳を傾けながら、ほっこりとした心地よさが残った。
島山旅最高!!


【コメント】 (A田)
40数年前の学生時代。仲間3人で10日間かけて隠岐を歩いた。
あちこちでテントを張ると地元の人がいろんな物を差し入れしてくれた。
当時のメモを見ると、魚や貝、海苔、いろんな野菜、時には近くの民宿の人が風呂に入れてくれ、 オマケに吸い物や酒をご馳走してくれたとあった。
本当に隠岐の人たちの優しさに触れた旅だった。
特に島後を一周して、西郷に戻った日、雨の降る中公園の東屋の下にテントを張っていたら、犬を散歩に連れていたご婦人が、 「雨の中、大変だね」と声をかけて帰ったあと、「寒いだろうから、家に泊まりなさい」とわざわざ車で迎えに来てくれた。
これはメモを見ずともずっと忘れられない思い出だ。
この時、隠岐の最高峰大満寺山には思わぬ雪で登れなかった。
その大満寺山のリベンジと隠岐の島の思い出を振り返りたくて 島の山旅を始めたときから、再訪の機会をうかがっていた。
そして今回長年の思いがやっと叶えられた。
学生時代のメモの最後には「一生忘れないよこの島は」と書いてあった。
今回その思いがまた上積みされた。


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