5月例山行:祖母・傾縦走

【メンバ-】

 CL K島 SL T松・Y井t、I藤、A田、S水、Y本i、T治、Mr山



【山行記録】

健脚コース 5/22-23・・・K島、Y井t、Mr山
 Day1)九折登山口〜九折越〜傾山〜九折越〜笠松山〜本谷山〜ブナ広場
 Day2)ブナ広場〜尾平越〜古祖母山〜障子岳〜祖母山〜尾平鉱山登山口

大縦走コース 5/22・・・T松、S水
 九折登山口(5:40)〜三ツ尾〜傾山(8:10)〜本谷山(10:30)〜古祖母山(12:35)〜祖母山(14:35)〜宮原〜尾平鉱山登山口(17:00)〜自転車移動〜九折登山口(40分程度)

縦走コース 5/22-23・・・A田
 Day1)宮原〜祖母山〜九合目小屋テント泊
 Day2)九合目小屋〜障子岳〜古祖母〜尾平越〜尾平トンネル

上畑コース 5/23・・・I藤、Y本i、T治
 尾平鉱山(5:25)〜宮原〜大障子岩(9:50)〜障子岩(11:30)〜上畑(14:20)



【コメント】CL K島(健脚コース)

 九州最大の縦走路を有する祖母傾山。実は今回の山行でこの縦走路を初めて歩いた。ずっと行きたいと思っていたがなかなか一歩が踏み出せずにいた。この山行を計画した当初は交差登山ができればと思っていたが、そう思い通りにいかないのが、この会の面白さだろうか。
T松、S水ペアは早朝から1日で、九折から三ツ尾坊主経由で縦走、I藤、Y本i、T治グループは尾平から宮原経由で上畑健男社、A田さんは尾平から宮原経由祖母山頂で、九合目小屋テント泊から尾平トンネル、私(K島)、Y井t、Mr山は九折から九折越経由ブナ広場泊、祖母山頂から尾平鉱山。この通り、交差登山が叶ったのは私を入れて4名だけだった。さすが豊嶺会といったところだろうか。
 初めての祖母傾山縦走は大明神のおかげもあって晴天の中の2日間だった。九折からいくつかの沢を越えて、息を切らしながら急登を登ると芝の生えた気持ちの良い広場に着く、そこが九折越だ。荷物をデポし小走りで傾山の山頂を目指した。山頂からの景色はこれから私が歩く祖母山までの長い尾根が堂々と横たわっていた。1日目はその後途中で合流したMr山さんと3人でブナ広場に泊まった。
 2日目、1日目の疲労で足が重い。食べた食料の分ザックは軽くなったが増えた体重分の負荷が両足に乗りかかった。心地よい登山道を歩いていると、前日祖母山9号目小屋近くで泊まったA田さんと合流し交差縦走が果たされた。きつい山道を歩いてきて、向かいから仲間が歩いてきた時の何とも言いがたい嬉しさというか、楽しさがある。無事に祖母山頂まで到着し下山した。
 下山後はY井氏が楽しみにしていた鉱物採取! 3人とも少年に戻った気分で没頭した。
 他の組も無事に下山し、5月の例山行を無事に終えた。



【コメント】S水(大縦走コース)

 週末、雷鳴が響く大雨の中、仕事帰りの山店で、ばったりとあったT松氏と、「これから雨が上がりそうやし、明日は休みなんで、祖母、傾縦走せんかえ。日が昇るまでに下山できるといいなー。」と会話をしたことを思い出した。
 ちょうど40年前の梅雨の末期、困難に立ち向かうことに、高揚を求めていた若かりし日の週末、一晩で祖母・傾の縦走を実行に移すこととなった時の一コマである。
 今思えば、雷光を浴びながら神原へと車で移動し、登山口から祖母山頂上へキャップランプの光を頼りに、2時間程度で登ったことに高揚を感じていたことも記憶しており、頂上直下の縦走路の滑落事故で、「生死を分けるような事態」になろうとは思いもよらなかった。
 この頃、発展途上の我々には、山に対して謙虚な気持ちを持つことの重要性をまだ把握していなかったのかもしれない。
 あれから40年、2人で祖母・傾の縦走をすることの意味を噛みしめながら、今回の例山行となった。

 下山途中、9合目の小屋の付近のテント場で、一張りしかないテントの中から「お~い、お~い」と声がする。「何かおる!」と思ったらA田さんだった。黒金尾根にとりつく途中の増水した沢の渡渉が困難で、宮原コースに回ったためK島パーティーと合流できず寂しくしていたところだったらしい。
 長い下りで疲労し、小鹿のような足を引きずりながら尾平登山口に17:00着。
休憩も入れて11時間20分。視界が聞かなかったことが残念であったが、気温もちょうどよく、快適な縦走を楽しむことができた。
 40年間宿題となっていた2人での縦走が完結した。



【コメント】匿名希望(縦走コース)

 祖母山を縦走しながら、ふと気がついた。昨日、一昨日の例山行は、体力と膝に自信がなく、黒金尾根を登ってブナ広場で健脚組に合流するはずだったが、途中前日の雨で増水し渡渉できなかった。仕方なく引き返し宮原ルートを登り直し、祖母山九合目にテント泊した。 テントを張り、中でうつらうつらしていると、人が通る気配が。もしやと思いのぞいてみると、一日で傾・祖母縦走のT松、S水組だったので、呼び止めた。午後3時頃だ。朝5時半から傾登山口を登り始めたということだが、それにしても速い。疲れている気配もない。少し談笑した後彼らは颯爽と下っていった。
 翌日、尾平越への縦走路を歩きながら、同じ60代前半なのに日頃の鍛錬でこうも体力、筋力が違ってくるのかと日頃の不摂生を恥じた。まさしく彼らは「ばけもん」だと思いながら歩いていると、ふと気がついた。 「ばけもん」の濁点を「け」に移し替えると。こりゃなんだー・・・。たった濁点の移動だけで、あまりにも哀れだ。確かに濁点くらいの「け」しかありませんが、なにか。


【コメント】T治(上畑コース)

 実は4月末に同メンバーにて九折から祖母(宮原〜尾平鉱山下山)までの縦走を行っており、日程の都合で大障子岩〜今畑まで繋げられなかったので、今回の例山行で残りを繋ぐことにより祖母傾完全縦走の達成を目論んでました。
 前日夕方にゲストハウスLAMP豊後大野にてテン泊。朝地ギューの夕食を持ち込み適度なアルコールとともに栄養補給。翌朝は天気も良く、宮原からの縦走路を快適に歩く。降雨により渡渉が気になってましたが、前日の夕方に大縦走を1日で終えたT松・S水氏に遭遇し取得していた情報通り、問題なく渡渉。長い下りを下りきり、縦走が完了しました。
【山行写真】


(健脚コース)九折越にて 今回のCL


Y井氏持参の凧。まさかここで凧揚げ!!






Mr山氏と合流した翌日の、ある風景


祖母山頂


尾平鉱山に下山


(大縦走コース)
このところの雨で水量の多いどうかい谷を渡渉し、三ツ尾経由で風の強い山頂へ。
気温も低くあまり汗をかかず、誰もいない傾山に到着


九折越から二つ坊主を望む。ここでK島パーティーと合流することを期待していたが、時間が合わず合流できなことを残念に思いつつ笠松山へ向かう


風も落ちつき、上り下りとも比較的なだらかな登山道を、
小鳥やシカの鳴き声を楽しみながら本谷山へ


古祖母山山頂。
ブナ広場でちょっと早い昼食後、古祖母山の登りへ、ペースも崩すことなく順調に高度を稼ぐ


障子岳を経由し14:35分、二人だけの祖母山山頂へ。疲労感もあり小休止。


早朝は、傾山から祖母山が望めなかったが、多少天気も回復し祖母山から傾山が望める。
「結構、長かったな~!」


尾平登山口より古祖母、障子岳、祖母山を望む。


1981年新聞記事


(今畑コース)朝焼け


大障子岩山頂にて。セルフタイマーにT治間に合わず、結果テイク3。


前障子岩にて


前障子岩山頂直下の岩場
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