2017アルプス紀行その①北ア:剱・立山 やっぱり私は雨男 |
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明治時代、宇治長次郎が陸軍陸地測量部を案内したというルートに一度行ってみたいと思っていたが、
今回悪天候ながらも無事登ることが出来た。
(この付近では谷をタン、頭をズコと読みます。) 7月27日(黒部ダムからハシゴ谷乗越のルートは雪渓の崩落で通行不可のため室堂へ) 室堂9:05~剱御前小屋11:15~剱沢小屋12:10~真砂沢ロッジ13:50 歩き始めより雨具着用、剱沢からは時折青空も見えた。例年になく雪が残っており、雪渓歩きが楽しめた。 剱沢末端に位置する真砂沢ロッジは、今年の冬に雪で崩壊し現在修復途中であった。 7月28日 真砂沢ロッジ5:20~長次郎谷出合6:00~熊ノ岩7:30~長次郎ノコル8:50~剱岳9:45 ~剱山荘12:40~内蔵助山荘15:40 夜明け前より降雨。出発を遅らせてはみたものの、止みそうに無いのであきらめて出発。 ロッジ前よりアイゼン装着。長次郎谷出合でしばしたたずみ、取り敢えず熊ノ岩まで登ってみることにした。 雪が多いため、八ツ峰の取り付きはスノーブリッジになっておりかなり危険な状態である。 この谷で見える範囲には私一人。熊ノ岩下部より傾斜は増してきた。 雪渓上にはところどころ落石があり、上部(特に支沢)に注意を払った。 熊ノ岩には、テント1張り、ツェルト1張りがあった。 ここまで来ると欲が出て、雨は降り続いているものの当初の予定どおり雪渓をつめる事とした。 熊ノ岩からは左俣にルートを取ったが、さらに傾斜は増したものの、雪が締まっておりアイゼンが良く効いた。 谷の終盤はクレバス帯で、何度も雪渓をトラバースしてコースを探った。 長次郎ノコルから北方稜線を登っていると、一瞬雲が切れ、長次郎ノ頭が姿を見せてくれた。 頂上では再び雨模様。何も見えず。 下山時に剱山荘から登ってくる登山者を見て感じたことは、ほとんどの方がヘルメット装着であったこと。 数年前までは装着率は低かったという記憶がある。それと簡易シットハーネスを着けている事であった。 これは鎖場等での離合待ちのときなどに有効である。 剱山荘から剱御前小屋までの雪渓のトラバースの数は、今年の残雪の多さを意味している。 内蔵助山荘に着いてビールをあおっている時、晴れ間が出て富士ノ折立がきれいに見えた。 残念ながら、剱岳頂上は雲の中だった。 7月29日 内蔵助山荘5:00~雄山~一ノ越7:00~東一ノ越8:00~黒部平10:10~ロッジくろよん11:00 ~黒部ダム11:50 出発時からやはり雨。雄山を過ぎ一の越付近から雷鳥平を見ると雪の多さがわかる。 一ノ越から東一ノ越経由で黒部平までは一人の登山者とも出会わなかったし、足跡もほとんど無かった。 黒部平で観光客の喧騒を見て、黒部湖まで歩いて下ることとした。 今回、天気に恵まれなかったが、充実した良い山行であったと満足している。 |
ミクリガ池 |
剱沢 |
平蔵谷出合 |
長次郎谷出合 |
剱沢雪渓下部クレパス帯 |
真砂沢ロッジ |
長次郎谷 熊ノ岩 |
八ツ峰5.6 |
熊ノ岩と八ツ峰 |
長次郎の頭 |
剱岳山頂 |
平蔵の頭 |
チシマギキョウ |
ライチョウ |
ハクサンフウロ |
ミヤマダイコンソウ |
チングルマ |
富士ノ折立 |
大汝休憩所 |
室堂周辺 |
一ノ越 |
キヌガサソウ |
黒部湖 |
黒部湖下の木橋 |
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